昭和シェル石油の子会社ソーラーフロンティアは、太陽光パネルの最先端工場を米ニューヨーク州に建設する方向で同州政府と協議に入ったとのことです。
米では製造業の国内回帰の流れを推進していることもあり、ニューヨーク州政府は誘致に積極的な姿勢を示しているとのことです。
当工場は、製造コストを現行より30%程度低く抑えることのできる量産技術を導入することとし、順調にいけば2017年の稼働を目指すとのことです。

ソーラーフロンティアはシリコンを使用しない薄型の太陽電池につてのノウハウを持ち、中国製品に対しても価格競争力を持っていますが、この工場の稼働によって、高品質で割安なパネルの量産を可能とし、メガソーラー向け太陽光パネルにおいてさらに攻勢をかける意図が見られます。
当工場の具体的な生産能力等は今後詰めていくとのことですが、研究開発費を含めた総事業費は700億円に達する可能性もあるとのことです。

ソーラーフロンティアは太陽電池生産能力は約100万kwで国内第4位の実績があります。
2015年春に宮城に完成予定の新工場でも工程短縮や原材料の使用量低減に取り組んでいますが、太陽光エネルギー開発センターを持つニューヨーク州立大と提携するなど、今後は最新技術の開発と生産については米国に拠点を移して取り組んでいくとのことのようです。