中国の太陽モジュールメーカーのアップソーラー社は、50kW以下の住宅・低圧を対象としたシステム向けの保証として「安心UP保証」を2月に発表し、日本における拡販に注力しています。
この保証は、従来の無償保証に、有償の「安心UP保証」をプラスすることで、モジュール出力は従来の2社(アップソーラー、パワーガード社)による二重保証に、ワランティーマート社を追加した三重保証にアップグレードされるとのことです。
ワランティマート社は、家電製品・住設機器をはじめ、様々な分野の延長保証・リペアサービス等を展開している保証会社です。

また、システム機器保証についても従来の10年に加え、国内保険会社によるプラス5年延長が可能になりました。
本保証の対象製品は太陽光発電モジュール、パワーコンディショナ、接続箱で、損傷などの際のシステム故障にも無償で修理・交換対応するとのことです。
さらに、同社シミュレーション予測の80%を下回った場合、同社が損失分を保証し、顧客の投資リスクを軽減する10年間発電量保証も自動付帯されます。

アップソーラー社は、世界15カ国以上に拠点を持ち、グローバルに事業を展開しており、各地域の認証を取得し、高品質な太陽光発電システム供給しています。
2010年に日本市場に参入して以来、同社のシステムは住宅用、商業施設用、および公益事業規模のプロジェクトで採用されています。
また、神奈川県が太陽光発電設備の導入を推進する取り組みとして、実施している「かながわソーラーバンクシステム事業」の推奨ブランドにも選ばれています。

住宅向けの太陽光発電システムは、メンテナンスの面で課題がありました。
通常の戸建住宅においては、20枚ほどある太陽光パネルの2~3枚に不具合があっても使用している消費者自身が気づくことは難しく、発電量が落ちたまま使い続けているケースが多数指摘されています。
シュミレーション予測との比較をメーカー側で行ってくれれば、早い段階で不具合を発見し、対処することができるため、収益も計画通りにあげることができます。
実際にこのシステムが稼働してみなくては判断できない部分もありますが、長期間に渡って発電量が保証されるのであれば、有償であっても、消費者にとってのメリットは小さくないものと思われます。