日本住宅性能検査協会は、同協会が認定する民間資格「太陽光発電アドバイザー」の第3回試験の合格発表を行いました。
第3回試験は、11月4日に全国7都市で行われ、受験申込者数1,301名に対して、合格者数は676 名、合格率は51.96%だったとのことです。

太陽光発電アドバイザー試験は、太陽光発電システムの導入・運用において生じる可能性のある諸問題について、ユーザーの相談への適切なアドバイスを行える専門的知識を有することを客観的に認定する制度です。

太陽光発電が急速に普及する一方、知識不足による様々なトラブルが増加しており、各消費者団体に寄せられる相談の中でも、太陽光発電システムに関するものが増えています。

太陽光発電システムは、購入・設置・運用の各段階において、経済的・技術的な問題から法律・行政上の問題まで様々な要素が複雑に絡んでいる上に、普及を支えるための制度の導入や見直しが頻繁に行われています。

各ユーザーが、システムを販売する業者が発する様々な情報から自分のケースにおけるメリット・デメリットを自分だけの判断で行うには限界があります。
そんな場合、太陽光発電アドバイザーは、太陽発電システムの導入と導入後のトラブルの円滑な解決について、消費者に対して専門的知識を持って適切なアドバイス・サポートを行います。

太陽光発電アドバイザー登録者の職業特性(平成25年7月現在)

職種 人数 割合
営業 611人 51.3%
技術職 162人 13.6%
販売 80人 6.7%
企画 73人 6.1%
事務 72人 6.0%
設備施工管理 63人 5.3%
研究職 12人 1.0%
その他 117人 9.8%

この内訳を見ると、営業職が5割以上を占めているのがわかります。
全てが太陽光発電業界の営業職とは限りませんが、太陽光発電システムの営業にとって「太陽光発電アドバイザー」は、日常の業務に必須に近い資格となっていく可能性もあります。