群馬県太田市において、全国で初めて古墳群が点在する用地に、最大出力約1.5MWのメガソーラーを完成させたと発表がありました。

この「おおた鶴生田町太陽光発電所」は太田市が事業運営する発電所で、「太陽光発電推進のまち おおた」を掲げる太田市が運営する3件目の発電所となります。
年間想定発電量は一般家庭約460世帯に相当する約166万kWhで、発電した電力はすべて再生可能エネルギー買取制度により東京電力に売電される予定で、10月1日に発電を開始しました。

この事業では、太田市が地権者から耕作放棄農地を借り受けて集約した土地を活用したもので、設置面積約2万7,000平方メートルの用地内には古墳群が点在しています。

この度の建設を担当したJFEテクノスは、JFEエンジニアリングの100%子会社で、機械・電気設備の新設・メンテナンス等を行なう企業で、歴史遺産を保存しつつも土地を最大限活用して発電するという太田市の計画に沿ってパネルレイアウトや基礎工法などで工夫を施し、古墳群内にメガソーラーを完成させたとのことです。

今回のように古墳が点在している広大な遊休地がある場合、一般的な有効利用は難しく、メガソーラーの建設はもっとも理にかなったものかもしれません。
稼働時に古墳への影響も少なく、万が一太陽光パネルを設置した場所に調査の必要があった場合などには撤去も比較的容易です。
今後も、このような遊休地の活用にいろいろなアイデアが出てくることが期待されます。