埼玉県川島町土地改良区は、同土地改良区が管理する梅ノ木古凍貯水池の水面を利用したフロート式メガソーラー事業を行う事業者を、企画提案方式により募集しています。
貯水池面積は約13万平方メートルで、設置可能面積は約8万7,000平方メートルとなっています。

梅ノ木古凍貯水池は、埼玉県が昭和49年度から平成12年度かけて県営土地改良事業によって造成し、川島町土地改良区に譲与した農業用貯水池で、川島町土地改良区が管理を行っているものです。
今回の案件では、貯水池を事業者に貸し付け、その賃貸料収入により施設の維持管理費の軽減を図るのが目的とされています。

事業者は、同土地改良区と貯水池使用に係る賃貸借契約を締結し、自らメガソーラー事業の企画、資金調達、設計、建設及び管理運営を行うことになります。
埼玉県は、今回の川島町土地改良区の取組みをモデルケースとして、県内の土地改良区の管理施設における再生可能エネルギーの導入を促進していく考えとのことです。

農業用貯水池におけるフロート式メガソーラー事業は、全国初の試みとなります。
全国では同様の貯水池は多数あると思われるので、今回の提案によって貯水池の水上を利用した太陽光発電が増加する可能性も出てきました。
施設等で普段積極的に使用しない部分を利用できるという太陽光発電のメリットが活かされた形になっています。
太陽光発電は施設の上部で空に面する部分なら全て設置候補になるわけで、今後も様々な提案がされることが期待されます。