ホームセンターなどのチェーンストアを展開するコメリ(新潟県)は、同社グループが運営する店舗と物流センターの施設の屋根を利用して、太陽光発電による売電事業を開始すると発表しました。
同社グループが運営する店舗と国内9カ所の物流センターの施設総屋根面積は、約1,85万平方メートルで、東京ドーム約40個分に相当します。
物流センターにおいては、4月より茨城流通センターにて100%の発電出力を開始し、今年9月には高崎、三重、九州の流通センターでも展開する予定とのことです。
この4センターの合計発電能力は約3,300KWで、一般家庭約900世帯分の消費電力量に相当するとのことです。
店舗においては、日照時間や発電率等の点から大型店舗を中心に12店舗を選出し、約21億円を投資して、2014年3月期と2015年3月期にかけて順次導入していく予定とのことです。
発電能力は合計約9,200kWで年間発電量は約920万kWhを見込んでいるとのことですが、これは一般家庭約2,600世帯分の年間消費電力量に相当します。
ホームセンターや物流センターなどの大型施設は通常広大な面積を持つため、屋根面積も相応に大きなものになります。
この資源を活かそうという動きは随所で見受けられますが、事業の基幹を支える再生可能エネルギーの固定価格買取制度における買取価格は毎年見直されて低下しており、事業開始にあたっての早めの決断が必要な状況になっているようです。