駐車場に建材一体型ソーラーパネルの屋根を設置した「駐車場一体型太陽光発電システム」が登場しました。
イー・コモンズ ジャパンは、駐車場一体型太陽光発電システム「ソーラーパーキングステーション16.5kWシステム」の販売を8月28日に開始したとのことです。
従来の駐車場賃料収入に加えて太陽光発電による売電収入も得ることができるというダブル収入モデルです。

このシステムは、250W太陽光モジュール80枚、屋外用パワーコンディショナ、PVケーブル、カーポート専用アルミ架台などで構成されており、250W×80枚=20KWの発電量が見込めることになります。
発電した電気は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度により20年間(売電価格37.8円税込)の価格が補償されるので、賃料収入と売電収入によって約7年で設備投資の償却が可能としています。

イー・コモンズ ジャパンのサイトによると、賃料収益は1台あたり月2000円で計算されており、賃料の低い郊外を想定していると思われるため、これについては安全側の設定といえるようです。
ただ、16kWのシステム本体価格が500万円で工事費別となっているので、工事費と借入金利等を考慮した場合、収支が少し違ったものになってくるかもしれません。
同社は借入する際に必要となる事業計画書等の作成もサポートするようです。

いずれにせよ、遊休地の有効利用、非常時・災害時における電源の面からの防災対策を兼ね備えたビジネスモデルとして注目されることは間違いないでしょう。