長野県では、自然エネルギー普及拡大に向けた取組として、昨年10月より募集を行ってきた「、「1村1自然エネルギープロジェクト」において、第2回目の登録を行ったと発表しました。

長野県は、自然エネルギー資源が豊富にあり、こうした資源を活用して、自然エネルギーの普及拡大を図るため、「1村1自然エネルギープロジェクト」を推進しています。 
このプロジェクトは、太陽光、小水力、バイオマスなどの自然エネルギーを活用した地域づくり・ビジネスの推進を通じて地域社会経済の活性化を図るもので、このプロジェクト成果等を県民と共有しながら推進していくために、プロジェクトの登録制度を開始したとのことです。
登録された事例は長野県の公式サイトで公開されており、事業の概要を見ることができます。

これまでに登録された全43件をエネルギー種別で見ると、バイオマス関するプロジェクトが12件(28%)、小水力に関するプロジェクトが12件(28%)、太陽光に関するプロジェクトが9件(21%)、複数種が5件(12%)、地中熱と雪氷熱がそれぞれ2件(各5%)という割合となっています。

太陽光発電に関するプロジェクトとしては、太陽光発電簡易診断システムを活用した発電安心プロジェクト(松本市)、市民出資金を活用して太陽光発電設置者に初期費用無料で取付を行う「おひさま0円システム松本地域版」(松本市)、有限責任事業組合「佐久咲くひまわり」による電力供給・環境啓発活動(佐久市)、町立辰野病院の屋根に太陽光発電設備の設置(辰野町)、民間建物及び公共施設における大規模な屋根借り太陽光発電事業(飯田市)などがあります。

これが首都圏などの都市部であれば、太陽光発電が大多数を占めるかもしれませんが、自然資源が豊富な地域なので、太陽光発電に偏ることなく、様々な自然エネルギー活用の事例があるようです。
他の自然エネルギーについてはアイデアが多岐に渡っていますが、太陽光発電については屋根貸し事業やシステムの普及の取り組みががほとんどを占めているという印象があります。