千葉商科大学(千葉県市川市)は、野球場の移転に伴って9月末で閉鎖した野田グラウンド(千葉県野田市)の敷地約4.68haを利用したメガソーラーの建設を発表しました。
総工費は約7億円、出力2.45MWで、来年4月より東京電力に対する売電事業を開始するとのことです。
大学が単独でこれほど大規模な太陽光発電事業を開始するのは日本では初めてのことになります。

千葉商科大学は、2003年に千葉県の大学で最初に国際環境規格ISO14001を取得するなど環境にやさしい大学としての取り組みを推進しています。
現在、校舎1号館の屋上にも太陽光発電設備を設置していますが、その発電量は同館内の一部を賄っている程度です。
今回の計画では敷地内に約1万枚のパネルを設置し、出力2.45MWで年間約280万kWhの発電量を予定しており、これは一般家庭777世帯が1年間に使う電気量に相当します。

今回の発電事業によってこれをさらに大きく一歩進めるとともに、今後も大学として地球温暖化対策等の環境保全に取り組んでいく考えとのことです。

千葉商科大学は、サービス創造学部、政策情報学部、商経学部の文科系学部からなる大学です。
ISO14001の取得だけでなく、2014年度より新たに人間社会学部を設置するなど、独自の教育路線を打ち出しています。
理科系の学部を持つ大学が研究や教育の目的で太陽光発電を設置するケースはありましたが、明確に事業目的を打ち出したメガソーラーの設置は初めてとなり、今後の動向が注目されます。