地域の再生可能エネルギー普及を進める社団法人「市民エネルギー京都」は、京都生活協同組合と協定を結び、府内2カ所の店舗の屋根を20年間借りて太陽光発電を設置し、設置費用の一部を出資によりまかなう市民出資型太陽光発電プロジェクトを開始しました。
同事業は、京都府の推進する「府民力活用プチ・ソーラー発電支援事業」を活用した取り組みの第1号となっています。
今回、太陽光発電を設置するのは、京都市左京区のコープ下鴨(発電出力31.7kW、年間計画発電量約32,400kWh)と城陽市のコープ城陽(発電出力49.5kW、年間計画発電量約51,600kWh)の2店舗となっており、発電された電力は全量販売されます。
市民の出資分については、1口1万円で750口を10月30日より募集しています。
募集期間は来年3月31日までで、11月14日に出資説明会を実施するとのことです。
同プロジェクトにおける太陽光発電システムの設置工事・保守管理は、エコテック(東京都)が行い、募集については、ファンド会社のミュージックセキュリティーズが実施します。
募集を行うミュージックセキュリティーズは、京都市施設の屋根を活用し、少額投資でも多くの人が太陽光発電に関わることができる「まちの太陽光発電所ファンド京都2013」を手がけています。
設置した太陽光発電施設の地域住民の家庭の無料省エネ・節電診断の実施や環境学習を行なう機会を作るなど、地域貢献についても取り組みを行っているようです。
今年2~3月には、道の駅ウッディー京北(京都市右京区)、山科まち美化事務所(京都市山科区)における市民出資型太陽光発電プロジェクトを実施しており、今回はその第2弾となります。
前回は発売開始して2週間で完売したとのことなので、反響はかなり大きいものがあったようです。
今回も現時点で、すでに30人から募集額の3割強の申込があるということですが、今後の動向が注目されています。