トーホーグループは、環境保全活動、また、電力不足や電気料金値上げなど昨今の電力問題への対応の一環として、本社(神戸市東灘区)駐車場スペースを有効活用し、太陽光発電を設置すると発表しました。

同社グループは、昨年11月より「節電・省エネ・創エネ検討プロジェクト」を発足し、全地域161事業所の照明約2万8,800本をLEDに切り替えるなど、環境保全や電力問題対策に取り組んでいます。

今回の取組みでは、本社駐車場の一部2,500㎡に屋根型架台を建て、982枚の太陽光パネルを設置する計画となっており、設備投資額は約1億1千万円とのことです。
出力規模は245.5kWで、平成26年6月下旬を目処に発電を開始し、発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度により、全て関西電力へ売電する予定とのことです。
年間発電量は一般家庭電力使用量の70~80戸分に相当する約25万kWh、CO2削減量は50年杉約5,800本分に相当する年間約8万kgを見込んでいます。

公共施設の屋根に太陽光発電を設置したり、賃借して発電事業を行う事業者を募集したりするケースが非常に増えていますが、企業による自社施設の屋根を利用した太陽光発電の設置も増加しているようです。
自社施設なら賃借料を払う必要もなく、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」を利用すれば、設備投資の回収も比較的容易であると思われます。

今回のケースのように駐車場の屋根を利用するのであれば、建築物の屋根に比べてメンテナンス上の問題も少なく、将来使用しなくなった場合の撤去も容易です。
以上のようなことから、駐車場の屋根利用はメリットが大きく、増加傾向は今後も続いていくと思われます。