2013年9月より、富山県富山市の割烹「銀鱗」跡地において建設を進められてきた環境配慮型次世代オフィス「大和ハウス富山ビル」が11日に竣工しました。

同ビルは2,978.8㎡の敷地に建つ鉄骨造地上4階建で、軒高16.36m、最高高さ18.31m、建築面積858.67㎡、延床面積3,277.73㎡となっており、平面駐車場84台分を備えています。
太陽光発電システムとしては、屋上と壁面に24.5kWの太陽光パネルを設置し、15kWhのリチウムイオン蓄電池を導入しています。
他には、壁面緑化等の環境アイテムを設置することができる多機能タイプの外装フレーム「D’sフレーム」等の技術を導入しています。

同ビルは自然の力を活かす「パッシブコントロール」や太陽光発電システムによる創エネや高効率な設備による省エネを行う「アクティブコントロール」を適正に制御するビルエネルギー管理システム(BEMS)を活用することにより、1990年当時の平均的なオフィスビルと比較してCO2排出量を約50%削減できる性能を備えているとのことです。

同ビルを建設した大和ハウス工業は、法人の顧客向けの建築物について、2020年までに環境負荷「0(ゼロ)」(運用時のCO2排出量ゼロ)を目指す「Smart-Eco Project(スマートエコプロジェクト)」をスタートさせ、CO2排出量を最大約50%(1990年当時の同社建築物と比較した場合)削減可能な環境配慮型のオフィスを2011年7月より販売していますが、このプロジェクトの一環としてこの度の「大和ハウス富山ビル」の運用を開始したとのことです。

省エネとCO2排出量の削減は今後の大きな課題となっています。
設備投資に見合った経費の節減が見込めれば、環境配慮型のオフィスビルの需要は高まると思われますので、これを取り巻く技術のさらなる進化が期待されます。