東芝は、最大出力125Wの屋根建材型太陽電池モジュールを商品化したと発表しました。
この屋根建材型太陽電池モジュールは、ミサワホームが8月23日から発売する10kW以上の太陽光発電システムを搭載できる自由設計の住宅「Solar Max(ソーラーマックス)」シリーズに採用されるとのことです。

戸建住宅においては、屋根面積の制約などから、従来出力のソーラーパネルでは10年間の余剰買取方式が適用される太陽電池容量10kW未満が主流でした。
発電量10kW以上を搭載することができれば、20年間の全量買取方式が適用され、より大きな売電収入を得ることができるので、この能力を持つソーラーパネルのニーズが高まってきていました。
変換効率の向上と、屋根面全てをパネルとして利用できる屋根一体型とを組み合わせることによって10kW以上の発電量を実現しています。
発電量10KWをクリアするために、変換効率の向上のほか、屋根の形状もよくある切り妻や寄せ棟ではなく片流れを採用し、ソーラーパネルの向きを南向きに揃えるのが好ましいということが提案されているようです。

太陽電池モジュールの出力を最長20年、構成機器を15年保証する長期保証制度も準備し、長期間にわたって安心して利用できるシステムとして販売する戦略のようです。
住宅と同じように、定期的なメンテナンスを行いながら長期間の使用を実現させるのが今後の主流になっていくと思われます。