オリックスは、PLANT(福井県)が運営する大型商業施設2店舗の屋根貸しを受け、合計最大出力2,741kWの太陽光発電事業を実施すると発表しました。
また、小野建(大分県)福岡支店の倉庫屋根を活用して建設を進めていた最大出力1,300kWの太陽光発電所の運転を開始したとのことです。

PLANTは、北陸地方を中心に食料品や衣料品など日常生活用品を取り扱う総合ディスカウントストアを展開しており(21店舗)、小野建は、全国で鉄鋼・建材商品の加工および販売を手掛けています。
オリックスは、自治体や企業の遊休地を賃借する大規模太陽光発電事業だけでなく、顧客の所有する施設を最大限活用することで、より効率的な発電を実現する方向を目指しています。

このように、顧客が所有する工場や倉庫などの屋根を賃借し、太陽光発電システムを設置して発電する事業は今後増加していくことが予想されます。
顧客にとっても、今まであまり利用のしようのなかった屋根という資産の有効活用ができることは大きなメリットになります。
自ら太陽光発電設備を設置するという選択肢もありますが、屋根の賃貸のみにすることによって、費用的なリスクはほとんどなくなります。

また、太陽光パネルの遮熱効果により施設内空調の効率を改善することができるというメリットもあるようです。
確かに、鉄骨造で屋根が金属製の折板という倉庫は多く、断熱性能はあまりよくないの実情です。
空調が必要な商品の貯蔵を考えた場合、ソーラーパネル設置による遮熱効果は大きいものがあり、空調もかなりの節電効果が期待できます。