耕作放棄地において、メガソーラーを活用して発電を行いながら同時に農業も行うソーラーシェアリング(営農型太陽光発電設備)の事業が埼玉県美里町でスタートしました。
営農して太陽光発電による売電を行うことによって、耕作放棄地の解消にもつながるという一石三鳥のアイデアになり、埼玉県では初めての取り組みとなります。
このメガソーラーの計画は一般社団法人メガソーラー機構、美里町、農家の3者のコラボレーションで実現しました。

今回設置した営農型太陽光発電設備では、1,500㎡の太陽光発電パネルで約144kWの発電量になるとのことで、将来的には美里町内の約20haの土地の上に、一基500㎡のパネルを約400基設置して約19MWの発電をする予定とのことです。
このメガソーラーの年間予測発電量は、約5,700世帯の消費電力に当たり、美里町4,079世帯全ての消費電力を賄うことができる計画となっています。

ソーラーシェアリングは、農地に支柱を立て太陽光パネルを設置、太陽光パネルで発電し、下の農地で農業を行うというシステムとなります。
昨年3月、農林水産省が農地への太陽光パネルの設置を認める場合の許可条件を明確化したことにより、実質、農業と発電事業の両立が可能となりました。
耕作放棄地を再生しながら、エネルギーを作るという手法については、予測に近い成果が出ればメリットは多く、今後の動向が注目されています。