日立アプライアンスは、日立ブランドの太陽電池モジュールとして、実効変換効率18.6%の210WモジュールHSS-M210BBを10月下旬に発売予定と発表しました。
210Wモジュールのセル実効変換効率は18.6%とのことです。

各メーカーのソーラーパネルの変換効率は15%から19%ぐらいに分布しており、このパネルの変換効率は高い方に位置しているといえます。
実際の発電量が問題となるので変換効率が全てではありませんが、これが高ければシステム全体として高い発電量を生みだす可能性は高くなります。

また、新たな施工方法を採用することで、スリット入りのスレート屋根への設置も可能となったことも合わせて発表されています。

スリット入りスレート屋根瓦とは、一枚の瓦が「スリット(割れ目)」で見かけ上3枚に見えるもので、1枚の幅が90cm程度のものの場合、幅30cmの瓦が3枚あるように見えるということです。
これは施工速度を重視するための製品でしたが、ソーラーパネルのように重量のあるものを取り付けるという事態を想定していなかったので、スリット部分が弱点となって割れてしまう恐れがあるため、この屋根材の住宅にはソーラーパネルの取付が困難でした。

同社の調査によると、2013年度の住宅用太陽光発電システムの国内市場は約33万件(前年比100%)と安定した需要が見込まれるとのことですから、スリット入りスレート屋根にも対応することにより、さらに多くの重要に応えることを目指したものと思われます。