埼玉県さいたま市内の小中高校における太陽光発電システム及びリチウムイオン電池を核とした蓄電システムの設置案件に対する提案で、この度、ソニービジネスソリューション(東京都)が最優秀提案者に選定され仮契約を締結しました。
さいたま市内152校に平成25年度から27年度にかけて設置される予定とのことです。
再生可能エネルギーや未利用エネルギーの活用、省エネルギー対策が求められる中、さいたま市は、「さいたま市エネルギー・スマート活用ビジョン~新エネルギー政策~」を策定、推進していますが、このプロジェクトはその一環となっています。
提案された太陽光発電システムは、高出力・高効率の250W太陽光パネルにより、設備が占有する面積を抑え、軽量化と耐震性も合わせて実現しています。
また、蓄電システムは、ソニーが開発したオリビン型リン酸鉄リチウムイオン電池を使用した系統連系型の新システムを採用しています。
両者の効率的な連携運転により、高い安全性と長寿命を実現するとともに、維持・管理コストを抑えることのできるシステムとなっているとのことです。
発電量が時間帯によってかなり差があり、自然条件にも左右される太陽光発電ですが、これを安定的なエネルギー供給源とし、緊急時に使用するためには、蓄電システムは必須となります。
太陽光発電システムは日々改良され、性能も向上しているので、今後はその性能を充分に活かすことのできる蓄電システムとセットになった総合的なエネルギー供給システムの必要性が高まっていくものと思われます。
また、自治体等の既存施設を利用した太陽光発電については、かねてから提案されてきたことでしたが、これを大きな規模で推進するプロジェクトとしても注目されます。