蓄電池と太陽光発電システムを標準搭載したサービス付き高齢者向け住宅を、5月より主に医療・介護事業者に向けて販売すると、積水化学工業が発表しました。
このサービス付き高齢者向け住宅「進・ハーベストメント」は、定置型大容量のリチウムイオン蓄電池と10kWの太陽光発電システムを標準搭載しているのが大きな特徴となっています。
本商品では、在宅介護サービス事業所を運営するグループ会社のセキスイオアシス(愛知県名古屋市)の介護サービスのノウハウと、住宅設備機器の製造・販売をする積水ホームテクノの介護・自立支援設備を採用するなど、これまでに培ってきた様々な住まいづくりのノウハウを結集させることによって、「減災」「環境」「快適」「安心」を実現し、入居者、スタッフ、運営事業者のニーズに応えるとのことです。
平常時は「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の活用で売電収入を見込むことができ、経営の安定化に貢献します。
停電時には最低限の電力を確保することができ、災害時には電力会社からの電力供給が途絶えた場合、蓄電池によって共用空間の非常時兼用スイッチとコンセントに接続された照明やテレビ、携帯電話充電等に電力を供給することができます。
「サービス付き高齢者向け住宅」は、介護・医療と連携し高齢者を支援するサービスを提供する賃貸等の住宅のことで、国土交通省・厚生労働省が所管する制度があり、指導・監督などの他、この住宅を整備するため、認定を受けた事業への補助金の交付も行っています。
サービス付き高齢者向け住宅が提供するサービスは食事サービスから介護サービスまで様々なものがあります。
今後、高齢化社会の到来によって、こうしたサービス付き集合住宅のニーズは高まると思われます。
太陽光発電を導入することによって事業としての経営の安定を図ることができ、今後の動向が注目されます。