三井物産と京セラソーラーコーポレーションは、ソフトバンクグループのSBエナジーが大阪府泉大津市の府所有地において建設を予定しているメガソーラー「ソフトバンク泉大津ソーラーパーク」に参画すると発表しました。
3社の共同出資で設立する「泉大津ソーラーパーク」が発電所の運営を行い、2014年7月中の営業運転開始を目指すとのことです。

このメガソーラーは、大阪府が昨年実施した府所有地におけるメガソーラー設置事業者の公募案件で、SBエナジーが発電事業者に決定しているものです。
大阪府泉大津市の大阪湾沿岸の廃棄物処分場「泉大津フェニックス」(203ha)のうち、埋め立てが完了した部分が設置場所となっています。

敷地面積約25haに太陽電池モジュール約8万枚を設置するとのことで、この設置面積は東京ドーム5個分を少し超える面積になります。
太陽電池モジュールは産業用の多結晶シリコン太陽電池「KS245P-3CF3CE」(245W)を使用するとのことです。

年間発電量は約2,068万kWhを想定しており、これは一般家庭約5,700世帯分の年間電力消費量に相当する規模で、大阪府下最大のメガソーラーとなる見込みです。
電力は全量を売電単価kWh当たり42円で関西電力に売却し、総事業費は66億円になるとのことです。
また、大阪府へ支払う賃借料は年間8,875万円という巨額なものになります。

通常、メガソーラーは内陸の遊休地に建設されるケースが多いのですが、このような臨海地にも建設が進む方向になっていくようです。
臨海地に建設する場合、一番の問題となるのは塩害対策ですが、今回のケースではこの点は充分検討されているはずです。
ただ、20年というような長期に渡る運用では想定外の対策が必要になる可能性もあります。

太陽光発電のメリットとして、需要地の近接した場所に供給地を確保できるので送電ロスを抑制できるというものがあります。
ただ、大都市の場合、近接の敷地確保が困難な場合も多いのですが、埋め立て地への建設が進めば、この点を解決することが可能になり、その点でもこの事業の行く末が注目されています。