鹿児島市に建設されていた国内最大級の大規模太陽光発電所(メガソーラー)が今月1日に稼働を開始しました。

このメガソーラーは、IHIが所有する桜島に近接した遊休地127万平方メートルに29万枚の太陽光パネルを設置し、投資額は270億円、出力は7万キロワットとのことで、現在稼働中の太陽光発電所で国内最大になります。
一般家庭約2万2000世帯分を発電し、年間約2万5000トンの二酸化炭素削減に貢献する見込みとのことです。
事業期間は20年で、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度によって九州電力に売電することとし、1日当たりの売電額は平均800万円前後になるとのことです。

太陽光パネルの全量を京セラが提供しており、パネルは桜島の降灰が雨で流れるよう傾斜をつけるなどの工夫をしています。
傾斜をつけることによって発電量は落ちるかもしれませんが、将来的なメンテナンス費用等におけるメリットを優先しているようです。
火山灰の影響を受ける臨海地域という厳しい条件の敷地への国内最大級のメガソーラーの設置ということで注目を集めています。

IHIはこの遊休地の有効利用については以前より検討してきましたが、本業の船舶事業による利用ではなかなかうまい案がなく、この度の太陽光発電事業に行き着いたとのことです。

2012年に再生可能エネの買い取り制度が始まって以来、全国でメガソーラーの建設ラッシュが続いていますが、その追い風を受け、京セラも太陽電池向けモジュールの販売が好調で、2013年4~9月期の営業利益は前年同期比2.2倍の582億円に達したとのことです。