「250W太陽電池モジュール」のハーフタイプ「125W太陽電池モジュール」の販売を3月19日より開始すると、東芝が発表しました。
この太陽電池モジュールの外形寸法は、799(W)×798(H)×46(D)mmで、横幅が従来の250wタイプの半分になっています。

これまで、寄棟屋根の端部では太陽電池モジュールが入らずに余っている三角形のスペースが出てしまっていたのですが、ハーフタイプを使用することによって、従来余っていたスペースにもモジュールの設置が可能で、屋根スペースを有効に利用できます。
もちろん、切妻屋根においても、設置寸法が足りずに中途半端に余っていたスペースの有効利用が可能です。

これによって、もっとも効率的な南向きの屋根に多くのモジュールを設置して太陽光発電の効率を高めることができます。

このハーフタイプモジュールでは、他にも次のような工夫もされています。

1.反射による光の損失を抑えるため、ガラス表面に「ARコート(反射低減コート)」を採用し、セル表面には「反射防止膜」を設けることによって、セルにより多くの太陽光を取込むことを可能とした。
2.セルの裏面にある「反射膜」のミラー効果により、光の発電効率を増大させた。
3.モジュールの表面にある電極を全て裏面に配置する「バックコンタクト(裏面接続)方式」を採用することによって、太陽光をさえぎる障害となる電極を取り除き、効率を上げた。

東芝は、この度のハーフタイプのように発電効率を追求した高効率タイプと、リーズナブルな価格設定の低価格タイプのバリエーションによって、今後幅広い展開を行っていくとのことです。