兵庫県は、太陽光発電パネルの架台に県産木材を使用した「播磨科学公園都市(都市運営用地)太陽光発電施設設置工事」の企画提案競技を実施すると発表しました。
これは兵庫県が直営する太陽光発電事業で、赤穂郡上郡町光都3丁目の約7,000平方メートルの敷地に設置される予定で、設置工事、発電電力量、地域貢献に関する提案が求められています。

兵庫県企業庁は、再生可能エネルギーの普及拡大への貢献、水道用水供給事業や工業用水道事業、地域整備事業が保有するダムや土地などの資産の有効活用を目的に、メガソーラープロジェクトとして大型太陽光発電施設の整備を行うこととしています。
このプロジェクトでは、森林の公益的機能の向上や地域産業の活性化のため、木製架台の採用を推進しているとのことです。

太陽光発電設備は過酷な環境にさらされるため、木製架台の使用は容易ではないと思われます。
木材の場合、水分による劣化・腐敗があり、それがその主な理由となります。
木造建築物の場合、外壁は木製ですが、上方から降り注ぐ雨水に対しては、瓦や金属製の屋根で対処し、水分が木造部に回り込まないような工夫がされてきました。
20年の耐用年数があるといわれた木造の橋が実施には数年で劣化が目立ち、継続使用に支障が出る状態なったという事例も報告されています。
太陽光パネルの重量を支えるだけでなく、強風時には風圧にも確実に耐える必要があり、性能を20年に渡って保つためには、しっかりとした保守・点検が必要になると思われます。
これらの事項を考慮し、盛り込んだ提案が求められることになると思われます。